東京国際学園高等部
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■ラオス訪問日記
変 わ り ゆ く ラ オ ス
学園長 荒井 裕司
 2000年12月11日〜18日。40名を超えるラオス訪問団がメコン川を越えて首都ヴィエンチャンに入った。国境から田園地帯を通り抜けて市街地に入る。3度目のヴィエンチャンだ。最初に足を踏み入れた2年半前とは、どことなく雰囲気が違う。風が違うと感じる。トゥクトゥク(荷物や人を乗せる屋根つきの小型トラック)や車、バイクの数が増えていること。車の質がかなり良くなっていること。服装などがカラフルになっていることなどから感じられるのだろうか。
 何年か前、アセアン入りする前までは全く門戸を閉ざしていたラオス。中国・ミャンマー・タイ・カンボジア・ベトナムなど、政治や経済の体制の異なる様々な国々と隣接して、多くの影響を受けながら独自の道を歩んできたラオス。近隣のバングラディシュのように天と地ほどの貧富の差のある国。タイのように政治・経済の主は華僑を中心とする他民族に牛耳られてしまっている国。ベトナム戦争に関係もし、ベトナムのその後の急激な開放経済による混乱を見てきた国。そんな周りの国々の状況の中で、弱小国ラオスは、門戸を閉ざし、そっと様子をうかがいながら、どんな風に歩き出したらいいのか、思案にくれていた。そんな国なのだろうと私は感じていた。
 しかし近代化を徐々に進めることの必要性からアセアンの仲間入りをし、また1999年からは”ラオス観光年”として積極的に観光客を世界中から招いた。『神秘のベールを脱いだ国』として世界中から数多くの観光客がラオスを訪問することとなった。
 日本とのつながりも深いが、2000年に初めてガイドブックが作られ、一部の観光客がこの地を訪れることとなった。こうした観光客が異文化や最新情報を提供したということもあるだろうし、外貨が落ちて一部裕福な人たちが増えてきたことにもよるだろう。しかしもっと大きな要因は、国際社会の仲間入りをしたことから、日本をはじめ先進国の援助も相次ぎ、ダムの建設・道路の整備工場誘致・技術指導などの具体的な援助活動により、電気の普及・建設技術の向上・食糧事情の向上などの急激な生活上の変化が起こってきたことによるのだろう。
 私たちの第1号の学校建設地・バンビエン県バッポ村は、首都ヴィエンチャンからはるか離れた山村だが、この、文明からは程遠い地域も電気などの普及により生活様式が大きく変わり始めた。あふれる自然の中、動物たちの鳴き声で寝起きし、必要に応じて河から魚や川海苔をとり、またタケノコを中心とする山菜を食べ、原始の時代から続く焼畑農業で生活していた村人たち。澄んだ空に星を眺め、他人を思いやりながら支え合うという、人間のあたたかさに満ちあふれた家族や地域の人との関わり、こうして昔から受け継がれてきた伝統や文化が便利さを追求する近代化の波の中に飲み込まれ、大きく変動することは避けがたい状況になってきた。
 2校目のファイサガオ村は、これらがもっと顕著に感じられる地域だった。ここの子ども達との交流の中で、私たち東京国際学園の子ども達は、どんなことに感動し、感想を持ったことだろう。この体験を糧に、新しい自分の発見や成長のエネルギーを大きくしてもらいたいと思う。
 ラオスはこれからも大きく発展していくことだろう。しかし、自然と子ども達の純粋さや素直さは、決して失って欲しくない。それは日本をはじめとする先進国がしてしまった失敗を、繰り返すことに他ならないからだ。そうした大事なことを子ども達に伝えていかなければならないし、そうした教育の場がラオスの子ども達みんなになあければならない。その2つの点からいっても、これからの学校建設と子ども達との交流が、本当に必要だといえるだろう。

日程表
■日 程 2002年12月11日〜18日
■参加者 えがおがラオス(生徒30名/教員10名)
■行 程 12月11日(月) 出発 〜 タイ・バンコク到着
12月12日(火) タイ・バンコク→ウドンタニ→ノンカイ
       〜 ラオス入国・ヴィエンチャン
12月13日(水) ヴィエンチャン 〜 バンビエン・フォアイサガオ村
         (1校目を建設したバッポ村の近く)
@フォアイサガオ村にてセレモニー&交流会
Aホームステイ
12月14日(木) @フォアイサガオ村・学校建設地にて建設のお手伝い
Aバッポ村にて1校目の小学校の生徒たちと交流会
B洞窟探検
Cホームステイ
12月15日(金) @フォアイサガオ中学校の先生・生徒とお別れ会
Aヴィエンチャンにて観光
 (シーサケット寺院・ホーパケット寺院・パトゥサイ)
12月16日(土) ラオス・ヴィエンチャン 〜 タイ・バンコク
買い物タイムやフリータイムもありました。
12月17日(日) @振り返りの時間(1人で・・・2人で・・・グループで・・・)
A観光(暁の寺)&お買い物
深夜発の飛行機でいざ帰国!(到着は翌朝でした)


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