東京国際学園高等部
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2007年9月
心をこめてのボランティア
学園長 荒井裕司

◆親善パーティー
 9月23日、24日に開催される“ラオスフェスティバル”の打ち合わせで大使館に行く事が多くなった。一国の政治や経済や文化の集合地点のようなものだから、警戒も厳しいし、緊張もする所だ。特別な関わりでもあれば別だが一般的にも、子どもたちにも縁の遠い場所だ。
 先日、ラオスフェスティバルへの出席者たちと、協賛各社との親善パーティーがあり、子どもたちと参加する機会に恵まれた。以前千駄ヶ谷のオマーン大使館とは親しくしていたため、よく子どもたちを連れていったものだ。どこの国の大使館も子どもたちのとの交流には力を入れてくれる。今回も大歓迎で迎えてくれた。ラオスフェスティバルでは中心になって動いてくれる子どもたちでもあるからだ。参加者には当日出店するラオスやタイのレストランの経営者なども多く、明るく陽気な声が弾む。料理はタイ料理やラオス料理が多く並び、パーティー会場はさながらアジアン食堂のようだ。佳境に入ると大使はマイクを持って壇上に上り歌を歌い出した。みんなに「ホールに出て来て踊りなさい」と言い出した。女性の手招きに誘われるように男性が笑顔で集まって来る。私も誘われ、断わることもできずに前へ出た。ラオスのお祭りなどに踊る曲なのだろう。そういえば数回行ったラオスで踊ったことを思い出す。東南アジア独特の音楽に合わせ両手を微妙に動かして人と人とが自然に触れ合うきっかけ作りになったり、想いを寄せている人を誘い、想いを伝えるという場になったりする。生徒たちも誘われて踊りだしている。はずかしさもあり、尻込みしている生徒もいるが、だんだんうちとけて笑顔に変わっている。異国文化のもつ雰囲気の中で、少しずつ広がっていく自らの視野や世界。楽しいパーティーはしばらくして終ったが、子どもたちは来た時よりも元気で、足どりも軽く帰っていった。

◆一輪の花
 前述のオマーン大使館で実際にこんなことがあったという。産油国のオマーンに行く機会があったある女性は縁あって大使館の昼のパーティーに誘われた。パーティーの途中で洗面所に行ったら、整っていて清潔なのを見て驚いた。「でもここにお花が飾ららっといいれていたらもっといいのに」そう思った彼女が庭を見るとお花があった。「これにしよう」とその花を摘み、台所から器を探してそれに活けて飾った。廊下のかどにも同じように飾った。パーティーが終るころ、大使がこう言ったという。「私は今日はとても感動しました。洗面所と廊下の一輪の花。何という心の優しさなのでしょう。これはどなたがやって下さったのですか」彼女は前に呼ばれ誉めたたえられたという。それが契機になり、国から認められ今は広い土地を提供してもらい、大きな学校が作られ、校長をしている。TVにもとりあげられた日本人女性校長のちょっといい話だ。

◆秋のスタート
 9月の声を聞くと学校から足が遠のいている子どもたちは、心が穏やかではなくなってくる。夏休みはみんなが夏休み。誰にも気を遣うことなく安心して過ごせる。秋になると学校が始まるばかりか、スポーツ大会やら研修旅行やら文化祭やら行事が目白押しになる。学校に行かない事実を一つ一つ確認されるように出欠を問われる。動けない自分を更に追い込んでしまう。親や家族に理解して欲しいと思いながら、心が落ちつくまでに時間がかかる。そうした子どもだちも必ず前向きに歩き出す日がやってくる。あわてず心により添う支援をしていきたい。
でも、自ら学校に行くことが楽しかったり、意義を見い出せる子どもたちは、この秋も思いきり活動して欲しい。満足させられるメニューは十分揃っている。

◆ラオスフェスティバル大成功!
 記念すべき第1回のラオスフェスティバルが大成功のうちに終った。4万人の来場者。盛り上がって楽しい雰囲気の中ラオスのことをよく理解してもらえたといえる。しかしメールやブログでも内容はちょっと違っていた。「子どもたちがフリーマーケットや募金に積極的だった」「手作り感が新鮮だった」「生徒と職員、更に保護者まで参加してゴミの分別をしている姿に感激した」「こんな清潔感にあふれたフェスティバルは他にない。すばらしい生徒・すばらしい学園です」といった学園や生徒に対する感謝や感動したというものが多かった。何とうれしいことだろう!!
生徒たち、PTA、桜の会をはじめとして、10ヶ国に及ぶ大使館の関係者、ご来場いただいたみなさんに 心から感謝をしたい。「コプチャイ!!(ありがとう)」

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